明治大学 校歌誕生100年記念プロジェクト
― みんなで響かせよう おお明治! ―

Interview

インタビュー

Vol.2
明治大学マンドリンクラブ前主将
吉田 航太朗

――マンドリン倶楽部が持つ校歌に対する想いを教えてください。

「当クラブでは、どの演奏会でも必ず一番最初に校歌を演奏しています。私たちは明治大学の団体であるということを大切にしているため、ある意味挨拶代わり、明治大学であるということを示すために校歌を演奏しております」

――マンドリン倶楽部の使命とは何でしょうか。

「当クラブは春と夏、1ヶ月ずつほど全国各地を回って演奏旅行をしています。それ以外の土日も関東近郊で演奏会を開催しております。演奏会の主催は校友会や紫紺会の方が多いです。現場に行くと、OBの皆様からぜひ明治の姿を見せてほしいですとか、明治を盛り上げて欲しいというご意見を頂くことが多いです。そのため、私たち自身が明治を盛り上げる使命を持っているんだという意識を常に感じて活動しています。それが校歌、明治に対する思いです」

――吉田主将にとって校歌はどのような存在ですか。

「私にとって校歌は、年代の違う人同士でも共有出来る「魂」です。老若男女問わず明治の人間なら共有している、これが重要だと思います」

――学生の中には校歌を歌えない人もいます。

「寂しく思います。お互い顔も知らない・共通項の無い人同士でも、校歌を共有することでシンパシーを感じられますが、それが若い世代に無いことは残念です。校歌を知った上で卒業すれば、明治出身の方との繋がりを持てる機会になると思います」

吉田 航太朗

――現状を変えるには、何が必要だと思いますか。

「歌う機会が少ないというのが挙げられます。例えば、キャンパス内でここに行けば常に校歌が流れているという場所を作ってもいいと思います。場所を作って校歌を聞く機会を増やすことができると一人一人の心の中に校歌が染み付くというか、いつも聞いている曲だなと感じるので、歌う機会、聞く機会が日常の中で増えればいいなと思います」

――活動をするにあたって信念があれば教えてください。

「一番は古賀政男先生のフロンティアスピリットを継承しています。「なんでも弾いてやろう」という精神を継承し広めるということと、明治大学というものを知ってもらおう、もっと明治のパワーを世間の皆様に広めようということを常に意識してやっています」

――明治のパワーは今の現役世代にもあると思いますか。

「私の場合は特に、校友会の皆様と関わることが多いですが、大学愛が間違いなく強いです。この大学でよかったなとみんな思ってますし、同じ大学のよしみだから協力していこうみたいな気持ちを校友会の皆様が強く感じていらっしゃると感じています。学生は、クラスメイトとかでは仲良くしますが、同じ大学だから手伝おうとか、駅伝、野球、ラグビーを応援しようとかになりづらくなっているのではないかと思います。パワーがないよりは、明治大学だから明治に興味を持つということに繋がりにくくなっているのではないかと思います。そこが結びつかないのが、課題だと思います」

――学生向けのイベントはありますか。

「普段の演奏会は地方ですが、定期演奏会は神宮球場の真横の日本青年館でやっています。学生の皆様に来ていただければ、校歌も演奏しますし様々な曲を演奏しますので、明治のスピリットを感じていただけるかなと思います。当クラブは体育会ではないですが、明治の名前をどんどん出していこうという役割を担っている自負がございますので、よければ在校生の皆様にもご興味を持っていただければなと思います」

――最後にマンドリン倶楽部の良さを教えてくだい。

「古賀先生から継承したスピリットが「音楽は和なり」、「なんでも弾いてやろう」の二つで、これを大事にしています。みんなで一丸となって楽しく仲良くやっていこうということと、普通のマンドリンクラブが挑戦しないような曲目、ジャズやラテン音楽のような独自性があるのが魅力だと思います」

――ありがとうございました。

取材:明大スポーツ新聞部